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今月の聖句と主題

2024年11月の聖句と主題

2024-11-01
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今月の聖句
「成長させて下さったのは神です。」
(コリントの信徒への手紙13章6節)

~心をはずませて~
 今年度の運動会はあいにくの天候で保育園にて行われました。しかしながら、お子さんたちをご覧になり、その成長ぶりには素晴らしいものがあり「よく頑張ったね。」と感激されたことでしょう。
 「立った・歩いた」に始まり、「昨日できなかったことができたり、覚えたり」の繰り返しで、子育ては嬉しいことの連続。その成長にはご家庭の大変な努力があるのですが、これからは成長には欠かせない反抗期があり、親の思い通りにはいかないこと、時には思いもよらない出来事で悩みも致します。そこは、人として冷静に捉えることができない迷いや苦しみがあります。親としての責任や無力さを感じてしまう場面に遭遇するかもしれません。しかし、悪いことばかりではありません。神さまは乗り越えられない壁はおつくりにならず「成長する」という働きによって、そのお子さんなりの自立の力を身につけることに導くのです。そこには、「神さまの力」が作動し与えられた賜物(素質・資質)によって神秘的と思える良い方向に導かれることを忘れてはなりません。
 今月の聖句は「成長させて下さったのは神です。」コリントの信徒への手紙3章6節
農作物に例えると、種をまく人がいて太陽を降り注ぎ、雨を降らせ、お世話をして成長を見守る人がいて作物は育って実をつけます。この自然現象は不可欠で生命の神秘です。
 見守りがあってこその私たち命なのです。感謝の思いで、お子さんたちのお世話をして成長を助ける、これが私たちに託された仕事です。自分の命は無論のこと、共に生きている存在(動物・植物)息づく「成長の神秘」に目を向けることの大切さをこの聖句は伝えています。全てを神さまが生かして、養い、愛して成長を助けてくださっている、だからこそ神さまへの感謝の思いを忘れずに過ごしたいものです。
(理事長 志子田 雪子)
今月の主題
~感謝しつつ(みつける)~
・秋の実りや、身の回りの生活に神さまの守りがある事を知り、ありがとうの気持ちが芽生える。
・走ったり・跳んだり・踊ったり色々な遊びで身体を動かすことを楽しむ。
・落ち葉やドングリ、枯れ枝や蔓(つる)など様々な自然の素材を身近に感じ、製作表現に取り入れる。

2024年10月の聖句と主題

2024-10-01
今月の聖句
「ひとりよりふたりが良い。」
(旧約聖書コへレトの言葉4章9節)

~心をはずませて~
 9月下旬になっても、かつて見られていた「天高く・・・」と言われていた、青く澄んだ、秋の空は見ることができず、どんよりと曇った空に心が暗くなってしまいます。
 子ども達も虫の出現、セミの声、鈴虫の声で季節の変化を感じていたはずですが、余りの暑さで感じられない位、変化に乏しい季節の変わり目です。その中で保育者自身がアンテナを張り巡らせて、その変化を言葉にして子ども達に伝え、秋の季節の味わいを共にして「心をはずませて」ほしいと願っております。 
今月の聖句は「一人より二人が良い」です。旧約聖書コへレトの言葉4章9節
旧約聖書の創世記には天地創造に始まり、神さまが人を造られたことが記されています。初めに、アダムを造り、「人が一人でいるのは良くない」とエバを造ったとされています。
 今、子ども達は運動会に向けて「♪どんどこ・どんどこあるいてゆけば♪」の讃美歌を歌っています。「♪友だちがきて、2人・4人・8人になって♪」と友だちがどんどんと増えていく歌詞です。今の社会に於いて大人でも子どもでも一人で居ること、遊ぶことが好きという選択もあるかもしれません。自己責任とかひとりでも生きていく力をつけることを推奨する等ということも耳にいたします。しかし、「人が一人でいるのは良くない」と神さまは、人と人が関わる中での心の豊かさ、大切さを語っているのです。
 人は人故に、相手の気持ちを知り、心の違いを感じ取り、葛藤の中で認め合ったり、許し合ったりしながら成長を重ねていくのです。そして、人と人との繋がりで愛を知り、神さまが愛を持って伴走して下さる事を感じることができるのです。「困ったことがあったら、いつでも言ってね。」「一緒にいるからね」という「共にいる」という安心感が、人の心をはずませて、何にも代えがたい大きな喜びに繋がるからなのです。
(理事長 志子田 雪子)
今月の主題
~心はずませて(やってみよう)~
・いつも神さまに守られ、力をもらっていることを感じる。
・友だち同士考えを出しあって遊ぶ中、明日もやりたいという気持ちを持つ。
・心地よい秋の自然の中、季節の変化(風や草花、虫の声等)を感じていく。

2024年9月の聖句と主題

2024-09-01
今月の聖句
「主において常に喜びなさい。」
(フィリピ信徒への手紙4章4節)

~「喜び」は=「ありがとう」~
 毎日の猛暑の中、大人はうんざり、でも、子ども達は汗をかきながら身体を動かしています、元気が何よりです。今しかできない、のびのびとした開放的な経験を通して、喜びのうちに遊びを広げ、心身両方の成長や活力になっていく事を願っています。
 今月の聖句は「主において常に喜びなさい。」フィリピの信徒への手紙4章4節です。
 この手紙は「喜びの手紙」と言われ、筆者パウロはユダヤ教徒からキリスト教に改心し多くの人々にイエスの教えを伝えたことで投獄され、皇帝ネロに処刑されて殉教しました。その獄中で書いたのがフィリピの信徒への手紙だと言われています。パウロは獄中にいる間フィリピの教会の人たちから支援されており励まされたのです。そして、どんなときにでも共に居て下さる神さまへの喜びと感謝の思いを表しています。もちろん、常に喜ぶことは大事なのですが、「主において」というのは、「神さまから命・健康・生活」を与えられていることへの「感謝の思いを持って」という意味が込められています。
 私たちも神さまからの恵みによって喜びの中に生かされていることを振り返り「感謝しましょう」と言う事なのです。私たちは子ども達の笑い声が聴ける平和な環境の中で暮らしていますが、それを「あたり前」と見過ごさず、「喜びの中で生かされている」事への感謝を忘れないようにしていきたいです。
(理事長 志子田 雪子)
今月の主題
~のびのびと(おもしろそう)~
・一人ひとりに与えられている賜物に気づき感謝する。
・遊びや活動を通し友だちとお互いの思いを聞き合いながらイメージを共有する。
・夏から秋への自然を感じながら、心を開放し気持ちよく身体を動かす。

2024年8月の聖句と主題

2024-08-01
今月の聖句
「人にしてもらいたいと思う事は何でも、あなたがたも人にしなさい。」
(マタイによる福音書7章12節)

~ゆったりと~
 今年の夏は、ことのほか暑い毎日です。でも、子どもたちは、暑さをものともせず、水遊びに興じています。一方、大人がすっきりしない心を抱いている一つの原因は、平和の思いが届かない戦争の悲しさかもしれません。
 今月の聖句は「人にしてもらいたいことは何でも、あなたがたも人にしなさい。」(マタイによる福音書7章12節)です。聖書の黄金律と言われる、この御言葉は人に対するキリスト教的な愛のあり方を示しているのです。私もよく、子どもたちのけんかの仲裁の時には「自分がされていやな事は、お友だちにもしないでね。」と言うことがあります。でも、これは逆から言えば、「人にしてもらいたいことを人にもしなさい。」ということになります。それは、相手が喜ぶ事や嬉しい事をする事でお友だちと仲良くなれるというところに行き着くのだと思います。「人にしてもらいたいことは何でも、あなたがたも人にしなさい。」この聖句どおりに、その優しさを他の人に返す事によって、「人を愛し受け入れる」体験を積み重ねていく事ができます。人の優しさを感じ、心が楽しさや嬉しさで満たされ、過ごす日々がかけがえのない満足感で満たされるようになるのです。「イエス様が私たちを愛してくださったように、私たちも愛し合い、仲良く助け合う」、このようにして、「ゆったりと」した気持ちになれるのではないでしょうか?
 絶対に、してはいけないのは戦争です。お互いに愛し合わずに憎む事で生まれ、それを広げてしまうのが戦争です。一方、平和を作り出すためにも、イエス様が教えてくださったのが、上記の今月の聖句です。「早く戦争を終わらせてください。」と祈りつつ、自分がしてもらった嬉しさを分かち合い、「ありがとう。」の感謝の思いを広げていき、一人ひとりが平和の源となっていきたいものです。
(理事長 志子田 雪子)
今月の主題
~平和を祈る(ゆったりと)~
・身近な事から平和を考え、祈り、世界にも目を向けていく。
・ゆったりとした時間の中で自分のやりたいことに取り組む、お互いの思いを聴き合って過ごす。
・暑さの中でも涼しい時間や場所を見つけ、水分補給や服装に気を付けて過ごす。

2024年7月の聖句と主題

2024-07-01
今月の聖句
「隣人を自分のように愛しなさい。」
(マルコによる福音書 12章31節)

~ここちよく~
 あちらこちらで、あじさいの花が咲き、蒸し蒸しとした暑さからは夏を感じる今日この頃です。色とりどりに咲く花を見ると「ここちよく」なり、その不思議な力に神さまの「愛」を感じるのです。
 キリスト教の「愛」というのはギリシャ語では「アガペー」と言って、みかえりを求めない、無償の愛の事なのです。まさに、この時期の花は自然の中に仕組まれた神さまのプレゼントなのかもしれません。
 今月の聖句は「隣人を自分のように愛しなさい。」(マルコによる福音書⒓章31節)です。私たちは心の弱さや身勝手さも持っており、どうしても自分中心に物事を考えてしまいがちです。だから、隣人を自分のように愛するというのは、簡単なようですが、難しいのです。
 「愛する」とは自分が良いと思うことを相手に押し付けるのではなく、相手の立場に立って心をかよわせて相手を「ここちよく」することです。私たちの隣人とは、いつも一緒に居る人や近くにいる人だけではありません。世界中で起きている災害や戦争や不治の病で苦しんでいる人、貧しさや飢えで苦しんでいる人を、自分の隣に居る人のように大切に思い、寄り添ってお世話するという「隣人への愛」の表し方は、とても難しいのかもしれません。でも、私たちにできることを。神さまに問い続け、考えなくてはなりません。もちろん相手の心を理解すること、時には神さまに救いのみ手をお祈りすること、私にもできることを示してくださいと祈ること、そのための実行に向かうことも大事な愛のあり方だと思います。そのように努めながら、「ここちよい」神さまの愛の世界の一員として、子どもたちと共に成長していきたいと願います。
(理事長 志子田 雪子)
今月の主題
~ここちよく(ぞんぶんに)~
・五感を使う楽しさや面白さを経験し、新しいことにも参加する。
・普段とは違う生活や自然に触れ、感じ考えることを通して、新たな関心が芽生え、遊びが広がる。
・遊びを存分に楽しみ、絵本やお話を通して物語の世界を楽しむ。

社会福祉法人五城福祉会
五城保育園
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