今月の聖句と主題
2025年6月の聖句と主題
2025-06-01
「鳥を見つける」
五城保育園 宗教主事 佐々木玲哉
鳥を見つける時、みなさんならどうするでしょうか。空を見上げる、木の上を見る、屋根の下を見る、鳴き声の方向に目を向けるなどなど。色々な探し方がありますが、下を見てみるのはどうでしょうか。鳥の羽が落ちている、鳥のうんちが落ちているなど、下にも多くの痕跡があります。私が岡山に住んでいたころ、鳥を捕まえる猟師さんにお会いしたことがありました。彼らは、やみくもに空を見上げて鳥を探すのではなく、熊や鹿を探すのと同じように下を向いてうんちを探すのだそうです。そして、鳥が寝ているところを探すのだそうです。
私たちは、苦しい時や辛い時にはそのことに気を取られてしまいます。思い悩んでいるときには、この世の終わりを感じる時もあります。しかし、鳥を探す猟師さんのように、少し違った視点で見てみるのはいかがでしょうか。聖書には、「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい、そうすれば見つかる」(マタイによる福音書7章7節)と書かれています。イエスさまは、必ず、その答えをいつかは与えてくださいます。また、思い悩んでいるその瞬間にも太陽の光を与え、雨を降らせてくださるのです。「空の鳥を見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。まして、あなたがたは、鳥よりも優れた者ではないか。」(マタイによる福音書6章26節)。イエスさまは、すごく昔から私たちを育て養ってくださいました。その大きな時間の中にあっては小さな時間の中で私たちは思い悩んでしまいます。思い悩んだときには、小さなところで悩まず、あたりをくまなく見渡しては大きく広い世界に身を委ねてみてはいかがでしょうか。(「園だより」より)

2025年5月の聖句と主題
2025-05-01
「風薫る」
五城保育園 宗教主事(チャプレン) 佐々木玲哉
始めまして、4月から宗教主事を務めることになりました佐々木玲哉(ささきれいや)です。聖書のお話やお祈りを中心に色々なところに現れては、子どもたちと遊んだりいたします。よろしくお願いいたします。
さて、初回は私の好きな俳句の季語から入りたいと思っております。それが、「風薫る」です。「薫風(くんぷう)」と言われることもあります。新緑の季節には、葉っぱの匂いや土の匂い、動植物のあらゆる匂いが風に乗ってきます。このすがすがしい風は私たちが山や海、あらゆる植物とともに生きていることを教えてくれます。マタイによる福音書6章28節には「野の花がどのように育つか、注意してみなさい」とあります。注意してみるのは、ただ見るのではなく、触ったり匂ったりと五感で感じてみなさいということであります。
風のモチーフは聖書の中にもたびたび登場します。旧約聖書では神さまの息(ルーアッハ)として登場します。初登場は、神さまが人間アダムを創造されて、まだ人間の形をした土に神さまが息を吹き入れたことによってアダムは命を得ました。この時の息は風であり、命であり、魂でした。それが新約聖書では聖霊として登場します。キリスト教会では、聖霊が風のようにして私たちのところに降りてきたことが描かれています。使徒言行録2章2節には、「突然、激しい風が吹いてくるような音が天から聞こえた」と書かれています。その風のようなものによって人々は(霊的に)満たされたのです。その聖霊によって人々は多くの場所で教会を建てました。これを教会ではペンテコステとしてちょうど、5月ぐらいの時節のお祝いをします。私たちが春めいた風の匂いや新緑の風の匂いによって心が洗われるように、そこに集った人々の心を神さま聖霊によって洗われたのです。薫風に神さまの息吹を感じながら過ごしていきましょう。(「園だより」より)

2025年4月の聖句と主題
2025-04-02
「ご入園・ご進級 おめでとうございます。」
社会福祉法人 五城福祉会 理事長 志子田雪子
ご入園、ご進級おめでとうございます。いよいよ園生活がスタートします。お子さん同士の「育ちあい」を大切にしながら、成長を紡いでいきたいと思います。「おはよう」「こんにちは」「さようなら」の明るい挨拶と笑顔の絶えない毎日が素晴らしいものとなりますように、みんなで繋がり合って楽しい保育園をつくってまいりましょう。
五城保育園はキリスト教保育に根ざして「愛」の精神で神さまに力をお借りして「安心・安全の保障」「育ちを信じて待つこと」「頑張るエールを送ること」を大事にしております。2025年度のキリスト教保育の主題は「わたしはあなたと共にいる」イザヤ書43章5節。また、4月の主題は「あなたがた神に愛されている子どもです」エフェソ信徒への手紙5章1節です。
聖書には、神さまが私たちを愛してくださっていることがたくさん書かれています。そこからわかるのは「神さまは私たちひとり一人を価値ある、尊いものとして愛してくださっている」ということです。人間だから同じではなく、ひとり一人違う存在として愛してくださっているのです。そして、私たちが神さまを忘れ、神さまが悲しむようなことをしても、その過ちに気づかせ、ご自分のもとへ戻ってくることをお許しになります。そのためにイエスさまをこの世に乙川氏になったのです。神さまはイエスさまを通して私たちに示してくださいました。「わたしはあなたと共にいる」を信じて新年度も、園児たち・保護者の皆さま、そして職員一同も神さまの大きな愛に包まれイエスさまの会いに倣って(ならって)お互いに愛し合いながらこの一年の歩みを進めていきたいと思います。

2024年12月の聖句と主題
2024-12-01
チェック
今月の聖句
「さあ、ベツレヘムに行こう。」
(ルカによる福音書2章15節)
~共に喜ぶ~
2024年のカレンダーも残すところ、わずかとなってきました。
世界中の人たちが、待ちこがれるクリスマスがやってくるのです。
五城保育園では一番の大切な行事であり、職員も子ども達も心待ちにして準備をはじめています。11月22日から「アドベント」に入り、12月14日のクリスマスまで、ロウソクに一本ずつに火を灯して、その日を待つのです。アドベントとは救い主イエス様のご降誕(クリスマス)の日を待つ時のことです。
クリスマスまでの間、喜びにあふれて♪お部屋を飾り、心もきれいにしながら、その日を待つのです。子ども達にとってクリスマスの喜びとは何なのでしょうか?「プレゼントをもらえる」「ケーキが食べられる。」「心がワクワクする」など。五城保育園の生活の中では12月は特別感があります。小さいクラスの子ども達は何だか分からないなりに、クリスマスという心温まるものに向かって進んで行くのです。これからの毎日を4・5歳児さんは聖誕劇の意味を知り、喜びをもって演じる準備をします。4歳児さんは聖歌隊で役割をするのです。他のクラスのお友だちも祝会に向けて、お家の方に観て頂けることを励みとしてうれしい・たのしいクリスマスを迎えるのです。
今月の聖句は「さあ、ベツレヘムに行こう」ルカによる福音書2章15節です。
羊の群れの番をしていた羊飼いのところに天使が現れ、イエス様のお生まれになった事を知らせたのでした。羊飼いたちは「さあ、ベツレヘムに行こう」とすぐに立ち上がり「主がお知らせ下さった、その出来事を見てこようではないか」とベツレヘムに急いだのです。旅の途中の、博士たちも不思議な星の輝きに導かれ、信じて行動することで御子を拝することができたのでした。このことから、私たちも神さまを信じて、私たちのためにイエス様を下さったことに感謝しつつ、子ども達と共に喜び、このクリスマスの夢を将来に繋いでいきたいと思っております。「本当のクリスマス」を心からお祝い致しましょう。
世界中の人たちが、待ちこがれるクリスマスがやってくるのです。
五城保育園では一番の大切な行事であり、職員も子ども達も心待ちにして準備をはじめています。11月22日から「アドベント」に入り、12月14日のクリスマスまで、ロウソクに一本ずつに火を灯して、その日を待つのです。アドベントとは救い主イエス様のご降誕(クリスマス)の日を待つ時のことです。
クリスマスまでの間、喜びにあふれて♪お部屋を飾り、心もきれいにしながら、その日を待つのです。子ども達にとってクリスマスの喜びとは何なのでしょうか?「プレゼントをもらえる」「ケーキが食べられる。」「心がワクワクする」など。五城保育園の生活の中では12月は特別感があります。小さいクラスの子ども達は何だか分からないなりに、クリスマスという心温まるものに向かって進んで行くのです。これからの毎日を4・5歳児さんは聖誕劇の意味を知り、喜びをもって演じる準備をします。4歳児さんは聖歌隊で役割をするのです。他のクラスのお友だちも祝会に向けて、お家の方に観て頂けることを励みとしてうれしい・たのしいクリスマスを迎えるのです。
今月の聖句は「さあ、ベツレヘムに行こう」ルカによる福音書2章15節です。
羊の群れの番をしていた羊飼いのところに天使が現れ、イエス様のお生まれになった事を知らせたのでした。羊飼いたちは「さあ、ベツレヘムに行こう」とすぐに立ち上がり「主がお知らせ下さった、その出来事を見てこようではないか」とベツレヘムに急いだのです。旅の途中の、博士たちも不思議な星の輝きに導かれ、信じて行動することで御子を拝することができたのでした。このことから、私たちも神さまを信じて、私たちのためにイエス様を下さったことに感謝しつつ、子ども達と共に喜び、このクリスマスの夢を将来に繋いでいきたいと思っております。「本当のクリスマス」を心からお祝い致しましょう。
(理事長 志子田 雪子)
今月の主題
~「共に喜ぶ(うれしいね)~
・神さまがイエスさまを与えて下さったクリスマスの喜びを知る。
・クリスマスの雰囲気を感じながら、アドベントの生活を経験する。
・ページェントをしたり讃美歌を唄ったりプレゼント作りなどを通していろいろな表現をすることを喜ぶ。アドベント=待ち望む。
・神さまがイエスさまを与えて下さったクリスマスの喜びを知る。
・クリスマスの雰囲気を感じながら、アドベントの生活を経験する。
・ページェントをしたり讃美歌を唄ったりプレゼント作りなどを通していろいろな表現をすることを喜ぶ。アドベント=待ち望む。


2024年11月の聖句と主題
2024-11-01
今月の聖句
「成長させて下さったのは神です。」
(コリントの信徒への手紙13章6節)
~心をはずませて~
今年度の運動会はあいにくの天候で保育園にて行われました。しかしながら、お子さんたちをご覧になり、その成長ぶりには素晴らしいものがあり「よく頑張ったね。」と感激されたことでしょう。
「立った・歩いた」に始まり、「昨日できなかったことができたり、覚えたり」の繰り返しで、子育ては嬉しいことの連続。その成長にはご家庭の大変な努力があるのですが、これからは成長には欠かせない反抗期があり、親の思い通りにはいかないこと、時には思いもよらない出来事で悩みも致します。そこは、人として冷静に捉えることができない迷いや苦しみがあります。親としての責任や無力さを感じてしまう場面に遭遇するかもしれません。しかし、悪いことばかりではありません。神さまは乗り越えられない壁はおつくりにならず「成長する」という働きによって、そのお子さんなりの自立の力を身につけることに導くのです。そこには、「神さまの力」が作動し与えられた賜物(素質・資質)によって神秘的と思える良い方向に導かれることを忘れてはなりません。
今月の聖句は「成長させて下さったのは神です。」コリントの信徒への手紙3章6節
農作物に例えると、種をまく人がいて太陽を降り注ぎ、雨を降らせ、お世話をして成長を見守る人がいて作物は育って実をつけます。この自然現象は不可欠で生命の神秘です。
見守りがあってこその私たち命なのです。感謝の思いで、お子さんたちのお世話をして成長を助ける、これが私たちに託された仕事です。自分の命は無論のこと、共に生きている存在(動物・植物)息づく「成長の神秘」に目を向けることの大切さをこの聖句は伝えています。全てを神さまが生かして、養い、愛して成長を助けてくださっている、だからこそ神さまへの感謝の思いを忘れずに過ごしたいものです。
「立った・歩いた」に始まり、「昨日できなかったことができたり、覚えたり」の繰り返しで、子育ては嬉しいことの連続。その成長にはご家庭の大変な努力があるのですが、これからは成長には欠かせない反抗期があり、親の思い通りにはいかないこと、時には思いもよらない出来事で悩みも致します。そこは、人として冷静に捉えることができない迷いや苦しみがあります。親としての責任や無力さを感じてしまう場面に遭遇するかもしれません。しかし、悪いことばかりではありません。神さまは乗り越えられない壁はおつくりにならず「成長する」という働きによって、そのお子さんなりの自立の力を身につけることに導くのです。そこには、「神さまの力」が作動し与えられた賜物(素質・資質)によって神秘的と思える良い方向に導かれることを忘れてはなりません。
今月の聖句は「成長させて下さったのは神です。」コリントの信徒への手紙3章6節
農作物に例えると、種をまく人がいて太陽を降り注ぎ、雨を降らせ、お世話をして成長を見守る人がいて作物は育って実をつけます。この自然現象は不可欠で生命の神秘です。
見守りがあってこその私たち命なのです。感謝の思いで、お子さんたちのお世話をして成長を助ける、これが私たちに託された仕事です。自分の命は無論のこと、共に生きている存在(動物・植物)息づく「成長の神秘」に目を向けることの大切さをこの聖句は伝えています。全てを神さまが生かして、養い、愛して成長を助けてくださっている、だからこそ神さまへの感謝の思いを忘れずに過ごしたいものです。
(理事長 志子田 雪子)
今月の主題
~感謝しつつ(みつける)~
・秋の実りや、身の回りの生活に神さまの守りがある事を知り、ありがとうの気持ちが芽生える。
・走ったり・跳んだり・踊ったり色々な遊びで身体を動かすことを楽しむ。
・落ち葉やドングリ、枯れ枝や蔓(つる)など様々な自然の素材を身近に感じ、製作表現に取り入れる。
・秋の実りや、身の回りの生活に神さまの守りがある事を知り、ありがとうの気持ちが芽生える。
・走ったり・跳んだり・踊ったり色々な遊びで身体を動かすことを楽しむ。
・落ち葉やドングリ、枯れ枝や蔓(つる)など様々な自然の素材を身近に感じ、製作表現に取り入れる。

