今月の聖句と主題
2023年1月の聖句と主題
2023-01-01
今月の聖句
「一緒に喜んでください。」
(新約聖書 ルカによる福音書15章1~7節(6節))
イエスは、病気の人、貧しい人、弱い立場の人、助けを必要としている人のそばに行って活動をして民衆から人気を得ていました。どの福音書にもその姿が記録されています。ただ同じようにどの福音書にも、それをよく思わない権力者たちがよく出てきます。今月の聖句は、あるとき権力者の人々がイエスにつめよって、「なんで社会で地位もあって権力もあるわたしたちのところに挨拶に来ないで、そういった弱い立場の人のところにばかり行っているのか」といった雰囲気でイエスに不満を言いました。
今月の聖句はそのときのイエスの答えです。「見失った羊のたとえ」と言われています。もしわたしたちが100匹の羊を飼っていたとして(大事な財産の羊です)、そのうちの1匹が野原で迷子になったら、みなさんは1匹を見捨てますか?という問いかけです。本当に大事な羊だったら、きっと多くの人が残りの99匹を野原に残して、とりあえず探しに行くんじゃないですかとイエスは言いました。
世の中では、イエスの時代でも現代でも、数が多い方に価値があるような雰囲気があります。この世の中では多数決で少数派になったら、肩身が狭く感じます。賛成してくれる人がいないと寂しく感じることもあります。
でも聖書では、数の多さとか量の多さ、もしくは多数派であることが、そのまま”価値が大きい”とは考えていません。たったひとりであっても、神さまがどこまでも共にいてくださって、その人を愛してくれています。
今日の聖書では、神さまは99匹を待たせても予定が遅れても、1匹の羊を探してくれると書かれています。羊だけでなく人間の1人であっても同じです。コストや効率で考えるより前に何よりも大切な命であり、無限の価値があって、無条件に大切にされるべきものだとイエスは伝えています。
今月の聖句はそのときのイエスの答えです。「見失った羊のたとえ」と言われています。もしわたしたちが100匹の羊を飼っていたとして(大事な財産の羊です)、そのうちの1匹が野原で迷子になったら、みなさんは1匹を見捨てますか?という問いかけです。本当に大事な羊だったら、きっと多くの人が残りの99匹を野原に残して、とりあえず探しに行くんじゃないですかとイエスは言いました。
世の中では、イエスの時代でも現代でも、数が多い方に価値があるような雰囲気があります。この世の中では多数決で少数派になったら、肩身が狭く感じます。賛成してくれる人がいないと寂しく感じることもあります。
でも聖書では、数の多さとか量の多さ、もしくは多数派であることが、そのまま”価値が大きい”とは考えていません。たったひとりであっても、神さまがどこまでも共にいてくださって、その人を愛してくれています。
今日の聖書では、神さまは99匹を待たせても予定が遅れても、1匹の羊を探してくれると書かれています。羊だけでなく人間の1人であっても同じです。コストや効率で考えるより前に何よりも大切な命であり、無限の価値があって、無条件に大切にされるべきものだとイエスは伝えています。
(園長 西澤 献)
今月の主題
0・1・2歳児
~いっしょに~
・神さまに守られ、愛されていることを知り一緒に喜ぶ。
・保育者や友だちと一緒にいることを喜ぶ。
3・4・5歳児
・神さまに守られ、愛されていることを知り一緒に喜ぶ。
・保育者や友だちと一緒にいることを喜ぶ。
3・4・5歳児
~つたえあう~
・伝え合う中で、一人ではできないことや思いつかないことに出会い、遊びや生活を広げる。
・クリスマスにお生まれになったイエスさまのお話を聞く。
・伝え合う中で、一人ではできないことや思いつかないことに出会い、遊びや生活を広げる。
・クリスマスにお生まれになったイエスさまのお話を聞く。


2022年12月の聖句と主題
2022-12-01
今月の聖句
「さあ、ベツレヘムへ行こう。」
(新約聖書 ルカによる福音書2章8~20節(15節))
今月の聖書は、ルカによる福音書のイエス誕生物語の中にあります。羊飼いたちが野宿をしながら夜中に羊の群れの番をしていると、天使が来ます。羊飼いたちは驚きますが、天使は救い主の誕生を告げます。その場面のルカによる福音書2章10節から12節を少し長いですが引用します。「恐れるな、わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。」となっています。ゆり組さんの聖誕劇では第4幕「ひつじかいたち」で、この2章10節が少し簡単な言葉遣いに修正されてセリフになっています。
今月の聖書によれば、イエスの誕生を最初に知らされたのは羊飼いでした。なぜ羊飼いだったのでしょうか?実は羊飼いは当時、社会の中ではとても貧しい人々で、世間からは「地位が低い」とされていた人々でした。社会の中で抑圧されて、さげすまれていた人々です。その社会の中の弱い立場の羊飼いに、いちばん最初にイエス誕生が知らされました。神さまの愛は、悲しんでいる人、苦しんでいる人のところで大きな力になることを、ここから知ることができます。
今日の聖句の直前の箇所では、「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に敵う人にあれ。」と天使が神を賛美します。ゆり組さんの聖誕劇の台本ではちょっとかみ砕いて、「いとたかきところでは、神に、栄光があるように。地の上には、平和があるように。」というセリフがあります。神さまの愛は、この地上に平和をもたらします。神さまの愛と希望は目には見えませんが、でも確かにこの現実で、人と人とのあいだに助け合いと支え合いを生み出します。
五城保育園も、もうすぐクリスマスを迎えます。イエス誕生の喜びと神さまの愛に包まれて、今年も笑顔いっぱいの楽しいクリスマスになりますように。
今月の聖書によれば、イエスの誕生を最初に知らされたのは羊飼いでした。なぜ羊飼いだったのでしょうか?実は羊飼いは当時、社会の中ではとても貧しい人々で、世間からは「地位が低い」とされていた人々でした。社会の中で抑圧されて、さげすまれていた人々です。その社会の中の弱い立場の羊飼いに、いちばん最初にイエス誕生が知らされました。神さまの愛は、悲しんでいる人、苦しんでいる人のところで大きな力になることを、ここから知ることができます。
今日の聖句の直前の箇所では、「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に敵う人にあれ。」と天使が神を賛美します。ゆり組さんの聖誕劇の台本ではちょっとかみ砕いて、「いとたかきところでは、神に、栄光があるように。地の上には、平和があるように。」というセリフがあります。神さまの愛は、この地上に平和をもたらします。神さまの愛と希望は目には見えませんが、でも確かにこの現実で、人と人とのあいだに助け合いと支え合いを生み出します。
五城保育園も、もうすぐクリスマスを迎えます。イエス誕生の喜びと神さまの愛に包まれて、今年も笑顔いっぱいの楽しいクリスマスになりますように。
(園長 西澤 献)
今月の主題
0・1・2歳児
~うれしいね~
・クリスマスを保育者・友だちと一緒に待ちイエスさまのお誕生を喜ぶ。
・絵本やさんびか、装飾などを通して、クリスマスの雰囲気を味わう。
3・4・5歳児
・クリスマスを保育者・友だちと一緒に待ちイエスさまのお誕生を喜ぶ。
・絵本やさんびか、装飾などを通して、クリスマスの雰囲気を味わう。
3・4・5歳児
~喜びあふれて~
・保育者・友だち・家族と共に礼拝する。
・イエスさまが私たちのためにお生まれくださったことを喜び合う。
・保育者・友だち・家族と共に礼拝する。
・イエスさまが私たちのためにお生まれくださったことを喜び合う。


2022年11月の聖句と主題
2022-11-01
今月の聖句
「わたしの隣人とはだれですか」
(新約聖書 ルカによる福音書10章25~37節(29節))
今日の聖書は、新約聖書ルカによる福音書の中にある「善いサマリア人」というたとえ話の一部です。聖書の内容としては、社会的地位の高い学者がイエスの前に来て質問をします。その質問が「神の前では、隣人を愛するべきだと聞きました。ところでその隣人とは、どこまでの人を言うのですか」というものでした。それを聞いたイエスは、「隣人とは線を引いて定義するものではない。自分以外のすべての人間が隣人だ」と、答えました。
イエスはここで、人間は誰でも例外なく大切で、神さまの前で平等だと、伝えています。その平等は、立場や持ち物もぜんぶ平等にするという平等ではなくて、誰でも同じだけ神さまに愛されているという意味での平等です。世の中には、社会のルールや仕組みがあり、その結果、人それぞれいろんな立場や状況があります。でもイエスは、その社会的な立場や状況は、その人の本当の価値を決めるわけではないと伝えます。神さまの前では、人は誰でも、ただ生きてるだけで大切な存在で、誰でも、かけがえのない大切な命です。
今日の聖書でイエスが大事にしたのは、自分以外の人、特に困っている人や苦しんでいる人に対して、関心を持つことでした。関心を持つというのは、無関心にならないということでもあります。
世の中では、社会的地位があるから尊重するとか、同じグループの人だから大切にするというのは、よくあります。でもイエスは、直接関係のない他人のことも尊重して大切にする方が、結局みんなが助け合えて、世の中は善い方に向かっていくと教えました。グループや所属や地位や国籍や民族や考え方やその他いろんなことが違っても、神さまの前で共に生きる仲間としてその人を見るということが、今日の聖書では「隣人になる」と表現されています。
イエスはここで、人間は誰でも例外なく大切で、神さまの前で平等だと、伝えています。その平等は、立場や持ち物もぜんぶ平等にするという平等ではなくて、誰でも同じだけ神さまに愛されているという意味での平等です。世の中には、社会のルールや仕組みがあり、その結果、人それぞれいろんな立場や状況があります。でもイエスは、その社会的な立場や状況は、その人の本当の価値を決めるわけではないと伝えます。神さまの前では、人は誰でも、ただ生きてるだけで大切な存在で、誰でも、かけがえのない大切な命です。
今日の聖書でイエスが大事にしたのは、自分以外の人、特に困っている人や苦しんでいる人に対して、関心を持つことでした。関心を持つというのは、無関心にならないということでもあります。
世の中では、社会的地位があるから尊重するとか、同じグループの人だから大切にするというのは、よくあります。でもイエスは、直接関係のない他人のことも尊重して大切にする方が、結局みんなが助け合えて、世の中は善い方に向かっていくと教えました。グループや所属や地位や国籍や民族や考え方やその他いろんなことが違っても、神さまの前で共に生きる仲間としてその人を見るということが、今日の聖書では「隣人になる」と表現されています。
(園長 西澤 献)
今月の主題
0・1・2歳児
~みーつけた~
・保育士の「ありがとう」という祈りを通して神さまを感じる。
・神さまがくださったたくさんの贈り物に気づき、感謝する。
3・4・5歳児
・保育士の「ありがとう」という祈りを通して神さまを感じる。
・神さまがくださったたくさんの贈り物に気づき、感謝する。
3・4・5歳児
~分かち合う~
・神さまがすべてのものを創り育み、愛してくださったことを知る。
・友だちとの思いや考えを合わせたり、思いや考えの違いを調整し合って遊ぶ。
・神さまがすべてのものを創り育み、愛してくださったことを知る。
・友だちとの思いや考えを合わせたり、思いや考えの違いを調整し合って遊ぶ。


2022年10月の聖句と主題
2022-10-01
今月の聖句
「その人は豊かに実を結ぶ」
(新約聖書 ヨハネによる福音書15章1~17節(5節))
今月の聖句の全体は、「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。」となっています。
日本ではなかなかぶどうの木を見る機会はないですが、ぶどうの木は、幹と枝とつると実が複雑に絡み合っています。その木が成長すると、木にはぶどうの実がなります。そのぶどうの実の回りに、手のひらくらいの大きな葉が重なるように生い茂ります。ぶどうの実のまわりに、この葉と、ぶどうのつるが複雑に絡まり合っています。葉も大きいし、つるもたくさんあるので、どのぶどうがどのつるにつながっているのかは、ぱっと見ではわからなくなってしまいます。
でも、もしその絡んでいる枝とつるをほどいて丁寧にたどっていくと、ぶどうの実は必ずひとつひとつが枝につながっています。そしてその枝はぜんぶ太い枝につながっていて、最終的には、ぶどうの木の本体につながっています。
今日の聖書によれば、わたしたちは「ぶどうの枝」です。「ぶどうの木」は、イエス・キリストのことを指します。わたしたちは聖書を読んで、イエスにつながっていて、そして神さまの愛につながっています。
ぶどうは、聖書の時代の地中海沿岸ではよく栽培されていて、ぶどう畑は日本で言うと田んぼ(水田)くらいどこにでもあったみたいです。日本ではぶどうの木は簡単には見られないので、ちょっとイメージしにくいたとえ話ではあります。ただ幸い、五城保育園には「ぶどうの木」があります。あの塀のぶどうのタイルを見ながら、嬉しいときはもちろん、落ち込むときでも、いつでも神さまの愛を感じたいと思います。
日本ではなかなかぶどうの木を見る機会はないですが、ぶどうの木は、幹と枝とつると実が複雑に絡み合っています。その木が成長すると、木にはぶどうの実がなります。そのぶどうの実の回りに、手のひらくらいの大きな葉が重なるように生い茂ります。ぶどうの実のまわりに、この葉と、ぶどうのつるが複雑に絡まり合っています。葉も大きいし、つるもたくさんあるので、どのぶどうがどのつるにつながっているのかは、ぱっと見ではわからなくなってしまいます。
でも、もしその絡んでいる枝とつるをほどいて丁寧にたどっていくと、ぶどうの実は必ずひとつひとつが枝につながっています。そしてその枝はぜんぶ太い枝につながっていて、最終的には、ぶどうの木の本体につながっています。
今日の聖書によれば、わたしたちは「ぶどうの枝」です。「ぶどうの木」は、イエス・キリストのことを指します。わたしたちは聖書を読んで、イエスにつながっていて、そして神さまの愛につながっています。
ぶどうは、聖書の時代の地中海沿岸ではよく栽培されていて、ぶどう畑は日本で言うと田んぼ(水田)くらいどこにでもあったみたいです。日本ではぶどうの木は簡単には見られないので、ちょっとイメージしにくいたとえ話ではあります。ただ幸い、五城保育園には「ぶどうの木」があります。あの塀のぶどうのタイルを見ながら、嬉しいときはもちろん、落ち込むときでも、いつでも神さまの愛を感じたいと思います。
(園長 西澤 献)
今月の主題
0・1・2歳児
~ひろがる~
・思っていること、見たことを身体で表現しようとする。
・季節の移り変わりを全身で感じる。
3・4・5歳児
・思っていること、見たことを身体で表現しようとする。
・季節の移り変わりを全身で感じる。
3・4・5歳児
~みんなちがってみんないい~
・神様が愛し養ってくださっていることを知り、喜び、感謝する。
・一人ひとりのその人(子)らしさに気づいておもしろさや楽しさ、また難しさも感じ合う。
・神様が愛し養ってくださっていることを知り、喜び、感謝する。
・一人ひとりのその人(子)らしさに気づいておもしろさや楽しさ、また難しさも感じ合う。


2022年9月の聖句と主題
2022-09-01
今月の聖句
「あるものは百倍にもなった」
(新約聖書 マルコによる福音書4章1~9節(8節))
聖書では愛を大切にします。五城保育園もキリスト教精神に基づき、聖書の愛を大切にしています。ではその愛とは、どのようなものでしょうか?
聖書の中でイエスは、神さまの愛を「蒔かれた種」でたとえました。ある人が、種を蒔きに行ったそうです。最初の種は、道端に落ちました。しばらくすると、鳥が飛んできて、食べてしまいました。ほかの種は、石だらけで土がほとんどないところに落ちます。その種も、芽は出たけれども、根がはらずにすぐ枯れてしまいました。また別の種は、いばらの中に落ちました。芽は出て成長したけれども、茨も同じく成長して、日光を遮って、実を結ばないで、終わりました。でもこのある人は、あきらめずに種をまき続けたところ、別の種は、土がある良い土地に落ちて、育って実を結んで、30倍、60倍、100倍の大きさになりました。
聖書によれば、愛はいろんな可能性を生み出します。もし、愛が実を結ばないように思えることがあっても、あきらめずに繰り返し愛を大切にしていれば、そのうち必ず愛は大きな力になっていきます。聖書の愛は、神さまが分け与えてくださる愛のことで、何があっても無くならない愛です。必ず実を結ぶ愛でもあります。聖書では、そのような愛の存在を信じています。
聖書の中でイエスは、神さまの愛を「蒔かれた種」でたとえました。ある人が、種を蒔きに行ったそうです。最初の種は、道端に落ちました。しばらくすると、鳥が飛んできて、食べてしまいました。ほかの種は、石だらけで土がほとんどないところに落ちます。その種も、芽は出たけれども、根がはらずにすぐ枯れてしまいました。また別の種は、いばらの中に落ちました。芽は出て成長したけれども、茨も同じく成長して、日光を遮って、実を結ばないで、終わりました。でもこのある人は、あきらめずに種をまき続けたところ、別の種は、土がある良い土地に落ちて、育って実を結んで、30倍、60倍、100倍の大きさになりました。
聖書によれば、愛はいろんな可能性を生み出します。もし、愛が実を結ばないように思えることがあっても、あきらめずに繰り返し愛を大切にしていれば、そのうち必ず愛は大きな力になっていきます。聖書の愛は、神さまが分け与えてくださる愛のことで、何があっても無くならない愛です。必ず実を結ぶ愛でもあります。聖書では、そのような愛の存在を信じています。
(園長 西澤 献)
今月の主題
0・1・2歳児
~のびのびと~
・保育者との関係が深まって、遊びや応答を楽しむ。
・興味の幅が広がりのびのびと身体を動かす。
3・4・5歳児
・保育者との関係が深まって、遊びや応答を楽しむ。
・興味の幅が広がりのびのびと身体を動かす。
3・4・5歳児
~のびやかに~
・礼拝・祈り、さんびかを通して心を動かす。
・ひとりひとりが自分らしさをもって、今を楽しむ。
・礼拝・祈り、さんびかを通して心を動かす。
・ひとりひとりが自分らしさをもって、今を楽しむ。

